STORY03

電子プロジェクト

広がるデジタル化へ向けて──
キャンペーンを打て!
電子書籍グループのみなさんに電子営業のお仕事や施策について語ってもらいました。

新たなフェアへ挑戦せよ!

― 電子書籍グループはこれまでにいくつもキャンペーン施策を打ち出してきたと伺いました。どのような施策を行なってきたのでしょうか?

T.T:キャンペーン自体は、タイトルや時節を見ながら随時行っています。うちから提案することもあれば、電子書店さんが主導することもあります。全体的にかなり評判は良いですね。

M.K:施策のタイミングは主に周年だったり、夏や年末などの節目の施策、TOブックスの全点施策、新刊キャンペーンなど。新刊だけじゃなくて既刊も一緒に売り伸ばしていく考えで計画しています。
カレンダーを見ながらだったり、作品のあらすじや内容もチェックしたりしながら、「こんなフェアできたりしないかな?」と日々検討しています。電子書店さんならではの施策も提案したりしますね。

M.I:みんなで考えながら、わちゃわちゃと検討していますよ(笑)。企画の検討がやはり一番楽しいポイントです。このコンテンツとこのコンテンツは相性良いんじゃない?みたいな。初期段階のブレストがとても大事だなと感じています。電子チームはオタクが多いので、時に横道へそれたりもしていますが、和気藹々と作品について語りながら進めております。

T.T:僕は外に出るのが好きなタイプなので、普段アニメはあまり観ないんですが、最近、チームメンバーたちから色々おすすめを受けてアニメも観るようになりましたね(笑)。

― 売り伸ばす施策は?

M.K:名作発掘CPを定期的にやっています。紙では完結してしまった作品たちを改めて電子としてお客さんにアピールしています。TOブックスだけでなく、いろんな作品が常に出続けているので、「こういう作品が読みたかったんだ!」といった声もよく聞きます。
そんな時にやはり、営業冥利に尽きるというか、営業しているなという充実感に満たされますね!

T.T:ちなみに過去に手応えのあった施策のうち、もう一つ紹介したいものがあって。

ポイントバックセール

とある電子書店で行われたキャンペーン施策。
購入分の50%をポイントで還元。実質の半額値引きで、購入促進へ繋げるほか、ポイント効果で該当書店でのリピートへも繋げる狙い。

T.T:正直、この施策はお金がかかりました(笑)。ポイントバックって名の通り、バックする金額分を誰かが持たないといけない。今回の場合はTOに比重が乗っているものだった。それだけリスクも詰まったキャンペーンには違いない。それでも、踏み切ったのはひとえに挑戦。新しいことに取り組んでいかなければ、新しい結果も生まれないからね。
今回は特にそう。広告枠もTOで購入して、制作から設置までほぼTOが管理する。生まれるリターンも大きかったとはいえ、思い切った試みでした。他の書店さんだとなかなか自社サイト以外での広告は難しい。自社の媒体がまだないTOブックスだからこそ、効果がある施策でもある。

M.I:普段電子書籍のバナーは書店さん主導で作るんですが、今回は広告の都合上、制作もTOになった。これも初めてのことだったので、かなり慌ただしい日々でした。
どんな広告を?どういう意図で?制作の進行は?などなど挙げたらキリもないのですが、かなりばたばたしながらチーム一丸となって取り組みましたね。

M.K:同様に、作品のカテコライズ、全タイトルジャンル分けが地味に大変なんです。例えば異世界とかほっこりだとか。作品のタグ付けですね。あれは私たちで全部考えてるんですが、お客さんが身近に検索、手にとっていただけるようにかなり大量にブレスト、選定しました。
いやー伝わりづらい部分もあるかもですが、これが重労働で(泣)。

M.I:みんな半泣きでしたよね(笑)。自由度が高いのも大変です。

T.T:現時点ではまだ全ての結果が届いていないので正確な費用対効果はわからない。良好の報せは届いているので、これからのデータが楽しみで仕方がないよ。
やってみないとわからないことだけど、新しい入口だった。まずは挑戦だね!

― 電子チームを一言でまとめると?

T.T:特攻隊。書店さんへどんどんがむしゃらに提案、チャレンジしていくことが大事だから。
ただ時には奴隷のように付き従うシーンもありますが(笑)。

M.K:夢中になれる人。数字だったり、アニメや漫画だったりですね。

M.I:柔軟性だと思います!出版社の中でも編集や営業との繋がりも大きく、外部でも書店さんや読者の目線に立ったりなど、都度、求められているスタンスが変えていかなきゃならない職種だから。みなさんの意見をまとめると、柔軟性のある特攻隊?だいぶ、やばい人ですね(笑)。

T.T:個人主義の人が多いので、割と個人でもくもくやっている人が多い。僕みたいな割とアクティブな人間もいれば、M.Iさんみたいなオタクの人もいる。M.Kさんはそもそも沖縄だし、個性豊かなメンバーが集まっているのに、バランスはとれているよね。

― 今後出版社や電子書籍事業を目指す方々へメッセージ

T.T:電子チームはすでに紙の営業チームよりも多いし、これからもっと増えると思う。商品を売り込みできる人。自分の意見をはっきりと提案できる人が向いていると思います。
売れるものは放っておいても売れるので、それ以外のタイトルがどうしたら売れるかなど、常に考えないといけない。とても地道なのに、継続的に行わないといけないので大変な労力なんだよね。それを楽しめるかどうかが適正だと思う。一緒にナンバーワンを目指しましょう!

M.K:部署内の共通点は数字を見る作業が好きだったり、施策を考えるのが好きな人が多い。
あと何かに夢中になりがちな人が多いイメージですね。同じように漫画やアニメのお話一緒にしたいです。

M.I:ユーザー目線で作ることができる。ではないでしょうか。それが一番大事ですね。あまり行きすぎて、バランスを失ってもよろしくはないんですが(笑)。ライトな層も取り入れるためにも、一歩引いてフラットに観ることも大事。結局はバランスなのかもしれません(笑)。そのためにも世の中の流行りを日常的に見ている人は苦じゃないかもしれませんね。ただ矢継ぎ早になるわけでもなく戦略的にやらないといけない。
気軽に提案してくれる人をお待ちしております!

※インタビューは2022年4月現在の情報です。