「貴様をヴェストフェルト公爵家より追放する――」
神の恩恵『ギフト』を得られず、出来損ないと呼ばれた少年・アレン。
無一文で捨てられた彼の正体は――前世の記憶と力を持つ元英雄だった!?
今世こそは平穏に生きたい彼は、追放されたのをいいことに待ちに待った自由気ままな旅をはじめる！
しかし道中、元婚約者の暗殺未遂に遭遇したり、女勇者と龍退治に赴くことになったりと……次々と厄介事が浮上。
その裏には、決別したはずの元実家の黒い影があり……？　
「こんなはずじゃなかったんだけどなぁ……(遠い目)」
ほのぼのライフに憧れる元英雄の、望まぬヒロイック・サーガ開幕！

「正直見なかったことにしたいんだけど……」 追放された元ヴェストフェルト公爵家の嫡男・アレン。祝福（ギフト）ゼロでありながら、前世の力を身に秘める彼は、第一王女・リーズ達と気ままな旅を続けていた。 だが、王都で勃発した反乱の首謀者が弟だと判明したことで、状況は一変。しかも、元実家は民衆を扇動することで国家転覆を目論んでいた。陰謀の裏に秘められた、悲しき家族の過去とは？
捨てきれない絆を前に、狂気に満ちた王都でアレンが再び剣を抜く！
「ま、仕方ない。――責任を、果たすとしようか」 ほのぼのライフに憧れてやまない元英雄の、望まぬヒロイック・サーガ第二章！ 20,000字以上の書き下ろし＆特別四コマ収録！

「安住の地を見つけたと、思ったんだけどなぁ……」平穏を夢見る元英雄アレンは、リーズ達と共に眠れるエルフ達の森に辿り着く。王都の暴動から半年――隣国で自分の前世を知る少女アンリエットに再会したため、彼女の保護下にある森に滞在する事になったのだ。だが、その森も秘された事情を抱えているらしい。その一方、街で暴漢を返り討ちにしたアレンは、懲罰隊から皇帝殺しの容疑をかけられてしまう！ 結果、国を相手に剣を抜くことになり……⁉ 「うーん、おかしいなぁ、平和を求めて出国したはずなんだけど……？」 ほのぼのライフに憧れる元英雄の、望まぬヒロイック・サーガ第三章！ 書き下ろし中編収録＆巻末おまけ漫画収録！

元英雄の前世を持つ少年アレンは、皇帝暗殺の容疑で囚われた令嬢アンリエットを救出すべく、仲間と帝都を目指すことに。だが、目前で街が封鎖され、一行は死刑囚から成る懲罰隊・黒狼騎士団との交戦を余儀なくされてしまう。勝利を果たすも束の間、アンリエットの死刑が確定したとの報せが！
「今度は僕が、君の助けになってみせるさ。君がそれを望まなくても」
アレンは少女を奪還できるのか？
――過去を背負った元英雄が歩む、真の英雄道とは？
前世から結ばれた絆とアレン出生の秘密が明かされるとき、新たな物語が幕を開ける！
望まぬヒロイック・サーガ第4章！

辺境の地に戻って一週間。元英雄アレンの束の間の安息は、唐突に破られた。「世界の反逆者」と呼ばれ、国々への侵略や陰謀を繰り返す正体不明の種族・“悪魔”――その拠点が遂に見つかったのだ。勇者アキラに手助けを頼まれて乗り込むが、リーズとノエルが何者かに誘拐されてしまう。その裏には、国を跨ぐ別の巨大組織の影が。彼女達への手がかりを探す中、アレンに協力を申し出てきたのは謎の女で……？
「平穏のためなら、“悪魔”とだって手を組むさ」。一連の全貌が明らかになるとき、全ての正義が覆る！
かつて英雄として生きた少年が再び世界の歩む道を変えていく、望まぬヒロイック・サーガ第5章！
書き下ろし中編＆巻末にコミカライズをおまけ収録！

アレンが目を覚ますと、見知らぬ天井があった。アドアステラ王国王都、カルディアの宿の一室らしいが、仲間と共に教皇を打ち倒した後の記憶がない。それどころか再会したノエルにミレーヌ、アンリエットも彼を覚えていないようだ。並行世界に迷い込んだのか、それとも何者かの策略か？　真偽の分からぬまま、日銭を稼ぐため、冒険者ギルドへ向かう。「エルフの王」として生きているノエルの師匠・ヴァネッサからとある難題を請け負うが、裏には、帝国と王国の戦争の火種も絡んでいるようで……？ 「手にした安寧の地が行方知れず──って、ところかな？」 行き先不明の新たなる冒険が始まる！ 今世こそのんびりしたい元英雄の、望まぬヒロイック・サーガ第6巻！

アレンは気づく──再会を果たしたリーズも自分同様、"前世界線"の記憶を持っている。でも、彼女が新教皇に付き従う理由がわからない。答えの出ぬまま、新教皇たる"神"に、彼が世界を「アレンが転生する前の状態」に作り直そうとしていることを知らされることに。これ以上、他者の運命を捻じ曲げないことを望み、気分転換がてら迷宮都市へと赴くも、「人が悪いことをしたかどうかがわかる」という悪魔の少女レリアに、禁じられた迷宮への同行を請われてしまい.....？　善と悪が裏返る時、元英雄が選ぶ道とは？ 「僕もやりたいようにやらせてもらうよ？」 今世こそのんびりしたい元英雄の、望まぬヒロイック・サーガ第7巻！

「アレン、出来損ないの貴様を公爵家より追放する」
レベルの低い僕は実家を追い出されちゃった……でも、これでやっと自由の身か。のんびり旅にでも出ようかな……ってあれ、あそこで襲われてるの、幼馴染のリーズ？　うん？　僕に龍退治をしてほしいって？　ま、寝覚めが悪いよりはマシだし、使うしかないかな ──『この力』を、ね。前世は英雄！　強大な力を隠した少年が行く、望まぬヒロイック・サーガ開幕！

ふう、剣も折れちゃったし、鍛冶師のノエルに打ってもらう間は休憩かな。やっとのんびりできるよ――。あれ？　リーズたち、何を調べてるの？　『悪魔』による将軍暗殺事件……奴らと共謀とか、見るからに元実家（あのひとたち）がやりそうだなあ。このまま放ってもおけないし、まずは最近妙に魔物が強くなったっていうあの森の調査かな。ほらやっぱりいるね、『何か』が。やっと休めると思ったのになぁ。　元英雄の少年が行く望まぬヒロイック・サーガ第二弾！

リーズの様子がなんだかおかしい。死んだはずの叔父さんの目撃情報を聞いてから、妙に黙りこくってちょっと心配だなぁ。まあ、彼がいたっていう村にも着いたし、理由もいずれ分かるかな。こんなににぎやかなお祭りもやっているし、のどかでいいところだけどね……さっきまで隣にいたリーズの姿がない、ということは――僕の出番かな？　死者に会えると伝わる降霊祭で、消えたリーズの行方とは？　元英雄の少年が行く望まぬヒロイック・サーガ第三弾！

「ギフトによって、神々は我々を操っている」 弟のブレットがとんでもないことを言い出したよ。大司教や将軍まで引っ張り出してどうするかと思えば、神々から与えられた特別な力『ギフト』を捨てて悪魔と組むだって？　これが元実家（あのひとたち）の目的だったのかな。聞いてる民衆や騎士団は大混乱だし、放っておけないよね。弟の後始末も、兄の役目か――。（） 君が間違ったら止めるって約束したしね。元英雄の少年が行く望まぬヒロイック・サーガ第四弾！