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白浜 基本的には一人で考えているんですが、友達とチャットしたり編集者さんとお話しながら、自分のアイデアを聞いてもらったりします。
香月 私は旦那がいるので(笑)、アイデアについても意見を聞きますし、完成した原稿も読んでもらいます。
白浜 いいなぁ。うちの犬は読んでくれないので(笑)。
香月 (笑)。
白浜 ずっと旦那様に読んで頂いているんですか? WEB連載の頃も?
香月 もう大学の頃からかなぁ。
白浜 いいですねぇ。一番最初の読者さんだ。
香月 『とんがり』の最新刊(第6巻)を拝読すると、ストーリーもだんだん深まってきましたね。
白浜 まだ全然序章なんです。
香月 だと思った。深いですもん。すごく面白かったです。
白浜 ありがとうございます! 多くの読者さんに支えて頂いていることもあって、少し長期的な展望で描けそうです。本当にありがたいです。
香月 見えている世界だけだって、まだまだ描けることがありますものね。
白浜 小説の方が作品に入れられる情報量が多いので、『本好き』を読んでいて羨ましかったです。
香月 でも、私は絵を描けるのが本当に羨ましい!
白浜 いや、文章を書けるのが羨ましい。
香月 (笑)。確かに文章は情報を圧縮して伝えることができますけど、やっぱり絵は目で見て一瞬でわかるじゃないですか。『とんがり』の魔法の道具とかデザインとかすごいと思う。これを自分で描けるのは強いなぁって。
白浜 もともとデザイン科出身なので、「実現し得ないプロダクトデザイン」を念頭に、こういうのがあったらいいなぁって描いているんです。なので、使うことが前提になっているデザインなんです。
香月 コミカライズやアニメで質問が届いた時に、自分で描けたらどんなに楽だったか。頭の中にイメージがあっても絵にできない。仕方なく、写真を探したりしながら、何とか近いイメージを伝えようとはしたんですが、実際の設定画を見ると、少しズレがあったりで……。
白浜 アニメの設定もチェックされていたんですね。だからこそ、クオリティが高かったです。監修が大変そうですね。
香月 本当に大変でした。脚本、設定、コンテが次々届く上に、原作やコミカライズ作業が全て同時進行だったので。
白浜 リアルにローゼマインみたいに仕事が積まれていく。
香月 のおおおぉぉぉ!ってなりながら作業を続けましたね(苦笑)。
白浜 アニメ第二部も楽しみにしています。
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